2014/10/28

らんまとかうる星とかミンキーモモとか

 スカパーの無料放送で、『らんま1/2』や、『うる星やつら』の第1回目を見た。両方ともなんとなく見覚えがあるのだけど。

 らんまは女の子らんまが記憶の中より可愛くてうるさくて、うる星は記憶のなかよりめちゃくちゃだった。
 林原めぐみは、むかしはうるさい女子キャラの代名詞のイメージだった。いちばんアニメを見ていたころよりあとにでてきたのでイメージが悪かったのだけど、それがエヴァンゲリオンの綾波レイという陰鬱なキャラクタで をやってると知ったときの衝撃は大きかった。


 うる星は、古いけど映像がよく動く、諸星あたるはよくしゃべる。ワンピースのエースも好きだけど、台詞もおもしろいので、あたるのほうがもっと好き。前半後半で二つの話が入っているので、展開が早い。後半にはメガネたちがでてきていてうれしい(エンドクレジットにキャラクタの名前はない)。友引高校の時計台からつるされるシーンが、すごいなと思ったら押井守の名前があった。

 世代的に、うる星やつらが大好きで、いまでも機会があれば延々見ていられると思う。無料放送とかはだいたい1話なので、つぎに見る機会があればまた1話かもしれない。スタジオぴえろのころより、ディーンになっていたころをよく見ていたと思う。
 らんまは漫画もアニメもあまりみていない。たまたま見ていない時期だけだったと思う。アニメでは高山みなみの女の子キャラが新鮮。らんまの父親をみて、あぁだからカンフーパンダをみても別にそんなに新鮮じゃなかったのかな、と思った。カンフーするパンダなんて鉄板ネタかもしれないけど。

 さてびっくりしたのが『魔法のプリンセス ミンキーモモ』。これはほとんどみたことがないのだけど、ずっと見たいと思っていて見られていない作品。
 見た回はサンタクロースの話。第41話『お願いサンタクロース』のはずだが、タイトルがなんだか違っていたような気がする…。

 サンタクロースなんていないよと主張する少年がいて、サンタクロースを手伝って少年にプレゼントを届けて…、と子供向けらしいかわいい話かな、と思いきや。
 大筋はそうなのだが、いろいろおかしい。細かくテンポよくおかしい。とてもテンポが良いし、楽しくて面白いけど、どこかシュール 。脚本読みたくなるおもしろさ。

 クリスマスイブだけにプレゼントを配ることになって苦労している、とか。サンタの分身?がいっぱいでてきたり。(時間を長くするか人を 増やすか、ではあるが)ミンキーモモは怪盗に変身して、「サンタクロースも泥棒も、こっそり家に入るのは同じでしょう」とか。プレゼントを届けにいったら、先客が、 どころか、これでもかこれでもかと他にもでてくるとか。畳みかけ重ねるような。


 見終わったあとの感覚は、明るいまどマギみたいな感じだった。まどマギが明るいミンキーモモであるのだが。

 びっくりしたのは、変身したミンキーモモの声だ!!

 変身する前のモモは、 小学校の1年生から4年生ぐらいのどこか。とても子供である。だが変身すると、18歳のお姉さん、大人らしいのだが、いや18歳そんなにいろっぽくないよ??、という大人なしゃべり方をするのだ。
 
 アニメは1982年。モモを演じる小山茉美さんは、当時は20代後半。それにしたって、いま20代後半の声優さんが、こんなに大人な話し方をできるかどうか。おそらく小山さんはもともと低音の響きがしっかりした人ではあると思うが、すごい。当時妙齢の男性ファンがついたのも無理ないなぁと思った。


 ところでアニマックスとキッズステーション。前者は同じ話の繰り返しが多くて種類が案外少ない。キッズステーションは、やってるアニメが全然キッズ向けじゃなくて、たまにはいるCMもしわとかしみとか。いっしょになって色々濃くしたらいいのに。Huluでもういちど夏目友人帳やってください…。


 

2014/10/14

映画『365日のシンプルライフ』観た

映画『365日のシンプルライフ』オフィシャル・サイト

 少々ネタばれありです。


 かなり唐突に思い立って観に行った。決めたのは上映時刻の30分前。50分前に迷って、結局30分前に ダッシュ。
 アップリンクは名前はずっと前から知っているけど、行ったことがなくて、文化村の前で30mぐらい道を間違える。
 暑いのに早歩きして、息を切らしながら、顔を真っ赤にしてチケット買った。でも予告は10分あったよ。


 物語は、たくさんのモノがあってうんざりだー!、と若い男性が、すべてを倉庫に預ける。部屋はからっぽになるし、着るものもない。「1日に1個だけもってきても良い」など4つのルールに従う。
 まずはじめに取り出したのはコート。
 さすがにフィンランドのヘルシンキなので、部屋の暖房はある。その近くで枯れ枝みたいに寝る。

 主演男性は監督本人。ほんわかとイケメン。弟くんもイケメン。二人ともよく笑う。

 フィンランドの部屋、インテリア、服装、街、郊外。もう何もかもシンプルで美しい。そりゃそういう風に映像がちゃんとできているせいだろうけど! マグカップだって椅子だってダイニングだって…。コートもかっこいいです。さすがっす。

 断捨離な話かなーと思ったら、もっとぼんやりしていた。ドキュメントに近いらしい。この映画を観たらシンプルに暮らせるようになるよ!、なんていう説教臭いことはいっさいなく。ただモノへの見方は変わる。

 ところで冷蔵庫。日本からはちょっと信じられない。いろいろ。冷蔵庫について驚きの数々。


 冷蔵庫も倉庫に預けている。自分たちで持って帰ってくる。ぐいぐい運んで設置したりするし。小さい冷蔵庫もがしがし運ぶし、粗大ゴミコンテナにぶちこむし。おーまいがっ。
 冷蔵庫はシンプル。日本の家庭用の冷蔵庫をみたら驚かれそう。

 さすがノキアの国。 スマホ(iPhone)とPCとWi-Fiは何はともあれ大事か な。監督はいま30歳。

 来日したときの写真をみるとぷっくりしているけど、映画のなかでは、兄弟そろってモデルか?、なややイケメン。友人さんたちは北欧の人っぽい。ファッションがベーシックだけど、おしゃれ。フィンランド名物赤ちゃんボックスもでてくる。郊外の自然の多いシーンがさりげなくて良い。いとこの男の子としゃべるシーン、なんだかおしゃれ。
 フィンランドがアイスホッケーでワールドチャンピオンになってヒャッホーー!、なシーンもあり。クリスマスは赤とゴールドがとてもとても洗練されて美しい。


 最近モノを捨てなきゃ、減らさなきゃとちょっとうなされているような状態が続いているがこの映画を観て、そればかりの話じゃないなと思った。
 ものすごくモノが少ない生活を、いつかするかもしれないが、いまはそうじゃない。でもモノは減らしたいし、減らさなければならない。それは、大切にしたいモノを大切にするため。モノが氾濫して大事なものも埋もれている。

 しかし映画の中の「モノが多すぎ」な描写、日本人が思う「モノが多すぎ」からするとかけ離れた少なさだった。そもそも部屋の面積が違うし。持っているモノも、デザインなどセンスがよいものが多いし。もともとそういうモノを選択して持っている人だったのだろう。「新のモノが多いとはこれだよ」と見せびらかしたくなる。




 

2014/10/12

烈車戦隊トッキュウジャー 第32駅『決意』感想

 あまりにもすばらしくて無限ループ状態。ゼット様ももうちょっとでてきたらもう五億点だけど、それはまだ先のお・た・の・し・み!、ってことだよね?

 5人は実は子供で戦うために大人になっていた…、というところ、やはりそうかというか、そうとしか思えない伏線だらけでしたので。だがしかし、それはせつないよ?!、と妄想脳みそが炸裂する。

 だってもし最後に子供にもどったら、明くんはぼっちですよ? 最後に子供になった5人を、明くんは見送るの…? 明くんを子供の5人が見送るの…? どちらにせよ5人の記憶はきっとリセットちゃらだよね。明くんは車掌さんたちと銀河の彼方へ旅立つの? いやきっと鉄道員になって駅員さんの制服きて日々見守るのね…! コスプレはうれしいけどさ。いやだーん、せつない。

 トッキュウジャー2よ!、の下り、このテンションにこのやりとりをぶっこむセンスは素晴らしい「あぁ、よくあるやつ…」「お前達はトッキュウジャーじゃなくなるんです!」お総菜ネタひっぱるし。こういうシリアスとギャグの混ぜ具合が脚本も演出も役者さんも素晴らしい塩梅。

 鏡にうつる、ちびっこたちと明くんだけ大人の並び。つらいわ!(そしてそのあとに扉に挟まれるキューティー明)
 説明のターンも、5人もいてよくキャラクターを被らず、うまいこと台詞を分散させつつ、キャラクターをたてることができるんだなぁとしみじみ。すごいなー

「大人のほうが闇に対して免疫がある」とは限らないですけどね現実は!(;;)

 ネロ男爵は陛下好きすぎて(自粛)でもダイニングセットブラザーズをもう一回推してくる(上にも下にも義理堅いタイプとみた)。ノア夫人とモルクおばちゃんのやりとりから察するに、グリッタちゃんが陛下のなかで消滅していないことは周知のこと。この人達大人だから腹黒くてややこしぃわあ。

 車掌さんたちのやりとりを聞く明くん。台詞ないのに美味しい。
 
カグラ「大人になったままじゃきっと、ママたちに気づいてもらえないよ!」ぶわっ(;;)完全に大人殺しのこの台詞。


明「あいつらが街へ帰るレールを守る。とっくに決めたことだ」ドヤ顔のあとにちょっと泣きそうな顔する明くん(;;)やだもーなにそれー泣くよ?

ミオ「ライト!、今度だけは先に行かないで!」きっぱりはっきりいいつつ(;;)あぁあああ

シャドー怪人「なんだ、さみしい出迎えだな」暖かいツッコミ。トッキュウジャーのポイントはこのあらゆる立場からのツッコミですね!

 戦いの場へ急ぐライト、なぜいきなり踏み切りよ〜、と思いきや、向こう側には少年時代のライト。
 駆け抜けて満面笑顔の二人のライトのハイタッチ。
 (;;)ここここここんなシーンどうやって考えたんですか! もう何が何だかわからないけどやたら泣ける。その先へ進むと戻れない感覚ってあるよねあるよね…。

トカッチ「大人だと思っていたのに」え?君がそれいう?(*´∀`*)ほんわか。

ころぶジュニアトカッチ…(;;)

ヒカリ「俺たち5人は、いつも一緒だ」
 笑顔になり歩むライトと、ちょっと見上げる明くん。こまかい芝居だなぁもう! 明くんだけ仲間はずれ〜じゃなくて、5人が5人だからこそ明くんはうれしいわけよ!、わけですよ! わかるかね小童ども!(だれ?)五連結ショットにも参加してるし(;;)

 巨大化後のテーブル兄ぃ強い。その兄貴を投げ飛ばすブラザーズの必殺技。
 チケットくん総裁に暴言後、「説明はぶきま〜す!」お忙しい。
 トッキュウジャーの列車への乗り込みも、シャドーラインの皆さんと同じなんすね。

 新ロボ出現に、シャドー怪人「なんだかかっこいいぞ」かっこいいけどお前たち言うな…! 「弟よ!」ほら、やられちゃったじゃんよ…。

 ハイパーレッシャテイオージャイアントフラッシュ(長い)。そして明くんのコックピットは物が多すぎ。捨てられない質ね? なかーま。

車掌「自分たちが何者であるかを知る。引き返せない一歩かと」未だに何ものであるかを分かってないクソ大人が通りますよっと…。

 本名を漢字表記で取り戻す5人。
 ひとりでキラキラ星を歌う陛下…!(;;)まさか陛下も実は子供で、さらわれてモルクおばちゃんにさらわれて育てられたとかだったら、犯罪だわもとい涙なしには語れない。


 明くんが名前をもらった回、私にはとても驚きだった。そのとき5人はまだ名前をとりもどしていない。敵から寝返った、死に場所を求めている者が、先にフルネームを得た。彼は居場所だけでなく名前も得たのだ。新しい名前、名前を授けること。生まれ変わること、新しい生を得ることの、古典的しかし高頻度ではない、象徴的表現だ。だから明くんには、全身全霊で彼ら5人の願いを果たす用意がある。彼らの願いが果たされるときこそが、目下の彼の死に場所というより、生きる意味。
 しかし。子供に戻れないかもしれないという危険を承知で、トッキュウジャーを続けることになった5人。「彼らの願い」はどういうふうに決着がつくのだろう。前向きだけど切ないラストに違いないとは思うと…妄想で泣けるわああああ(;;)

 選択をして、決断して前に進むこと。何者であるかを知ること。それらが成長であり大人になることである。「〜〜をしろ」ではなく。為すことを自分で選び、自分で行え、前へ進め。(耳が痛い)


 次回はまさかの空手回。流星くんがあまりにもすばらしいので1度くらいフーチャー回ないのかなーと思っていたら来ましたよ。視聴者の妄想なんてお見通し。ヒカリ「ライト、勝負しない?」そんなにエロい言い方で大丈夫か?

2014/10/07

『女王陛下の魔術師』読んでる

 ずっと前から気になっていた作品。結局買ってしまった……。

 舞台はロンドン、警官見習い君が妙な事件に居合わせ、配属先にいってみれば、スーパーナチュラル。ドクターフーの脚本も書かれたような人だそうで。いかにもそんな雰囲気。トーチウッドを見ているとあれこれイメージしやすいかも。

 イギリス人は大袈裟に驚かないし、台詞や描写は多いのに、説明は少ないのでとても楽しい。息もつかせぬ勢いであっという間のジェットコースター、ではなく、だれることはないのにふわふわと話が続くので読みやすい。テンション高すぎず、でも、次が気になるわくわく。

 魔術と現代技術の地味なせめぎ合いも楽しい。

 まだ途中だけど、ストーリーだけでなく、細かいエピソードが楽しい。招待されたときはうかつに飲んだり食べたりしてはいけません。


女王陛下の魔術師 (ハヤカワ文庫FT ロンドン警視庁特殊犯罪課 1)
ベン・アーロノヴィッチ
早川書房

2014/10/03

jwaveの夜の番組とミュージシャンの衰退

 jwaveの深夜の番組が、ラジペディアからハングアウトにリニューアルした。



ラジペディアはかつてのOH! MY RADIO(略してマイラジ)の後継番組で、時間帯は変われど、ミュージシャンが番組パーソナリティを勤めていた。我らがCHEMISTRYもやっていたことがある。マイラジは22時台が24時開始になり、それからラジペディアに変わったと思う。

 今回はじまったハングアウトは、23時半からなので、なかなか良いと思う。途中まででも、番組の雰囲気をつかむぐらいまでは聞くことができる。

 一番変わったのは、パーソナリティがミュージシャンではなくなったということだ。マイラジのときからずっと続いていたこれが変わるのは、驚きである。最後のラジペディアのtたちは、別に悪くはなかったと思うし、まだまだ余力がある、まだやれそうな、変わりそうな感じで、終わってしまった。

 そしてミュージシャンではなくなったということばかりではなく(音楽関係の人もいるけど)、どんと年齢が上がった。確かにレオちゃんはおばさんにはつらかったけど、でも。

 ハングアウトのトップバッターは、大宮エリー。1歳年下。すでにラジオの経験もあるし、やはり面白い。なんだかずるい。次の日の音楽プロデューサーという人は2歳下。あまり経験がないといいつつ、しゃべれる。

 なんだかずるい。確かに聞きやすいし聞いてしまうけど。クリエイターをもってくるという試みは悪くないけど。かつてシカオちゃんや堅ちゃんのマイラジで大爆笑していた人たちは、多分聞きやすい。なんだかずるい。狙い打ちされている気がする。

 音楽は未だに若い人をいまだにメインターゲットにしているようだけど、実際として、頭数がすごく少ないのだ。数としては、団塊ジュニアであるアラフォーは、お金も若い人よりは持っているし、子育てしている人が多いとはいえ、してない人が、数的に多い。

 多数派を狙うことは、ビジネスとしては悪くない。でもばっさりミュージシャンの起用をやめたのは、なんだか、むずむずする。もう少しパーソナリティの魅力がでてくる構成にできなかったのかなぁ、と思ってしまう。ラジペディアは番組の作り自体があまりおもしろく無かった。ただしマイラジが移動したあたりから、もう勢いは無くなっていたような気はする。やっぱり、本人がしゃべることができなければならない。ラジオなんだから、しゃべりは下手でも、おもしろいことがしゃべれないとだめだ。あるいは、他の魅力をだすか。

 じゃぁなんでいままでミュージシャンが、つたないしゃべりでは右に出るものなしのケミちゃんですら番組をやることができたか。それはやはり稼いでいたからだろう。

 いろんなところでミュージシャンの勢いが弱まっている。元気なのは、七割アイドルのEXILEだけ。それはそれで良いのだが、全部それになって、それに負けて良いんだろうか。良いのか本当に? それで良いの?

 ここで、若い音楽家を使い捨てにしない方法をここに記したい。

  • アルバムのリリースをもっと間隔をあけること。1年に1回とか頻度高すぎる。3,4年に1度で良い。
  • 最初から、オリジナルと、カバー曲を半々に混ぜていくこと。良い楽曲はそんなにひょいひょい作れないし、歌い続けるべき名曲はすでに日本にもたくさんある。
 短期間に若年層の熱狂だけをあてにして儲ける時代は、もう終わっている。育てつつ、既存の腕のあるミュージシャンをちゃんとフォローしつつ。レコード会社は、著作権で儲けるのではなく、音楽を守り育てて商売する方向に、一日でもはやく変化してほしい。じゃないとみんないなくなっちゃう。
 そもそも、音楽の命運を録音したものを売る「レコード」会社が担っているのが、そもそもおかしいのかもしれない。全然違うところから、舞台とか?、ミュージカルとか?、そっちのほうから新しいビジネスモデルは来るだろうか。だからってミュージシャンを2.5次元アイドルにはしたくないけど。


書くことメモ、ブログ800文字、メモ1100字、1時間

  1時間と決めたら意外と長くて左親指が痛くなる。よろしくない。