映画『365日のシンプルライフ』オフィシャル・サイト
少々ネタばれありです。
かなり唐突に思い立って観に行った。決めたのは上映時刻の30分前。50分前に迷って、結局30分前に ダッシュ。
アップリンクは名前はずっと前から知っているけど、行ったことがなくて、文化村の前で30mぐらい道を間違える。
暑いのに早歩きして、息を切らしながら、顔を真っ赤にしてチケット買った。でも予告は10分あったよ。
物語は、たくさんのモノがあってうんざりだー!、と若い男性が、すべてを倉庫に預ける。部屋はからっぽになるし、着るものもない。「1日に1個だけもってきても良い」など4つのルールに従う。
まずはじめに取り出したのはコート。
さすがにフィンランドのヘルシンキなので、部屋の暖房はある。その近くで枯れ枝みたいに寝る。
主演男性は監督本人。ほんわかとイケメン。弟くんもイケメン。二人ともよく笑う。
フィンランドの部屋、インテリア、服装、街、郊外。もう何もかもシンプルで美しい。そりゃそういう風に映像がちゃんとできているせいだろうけど! マグカップだって椅子だってダイニングだって…。コートもかっこいいです。さすがっす。
断捨離な話かなーと思ったら、もっとぼんやりしていた。ドキュメントに近いらしい。この映画を観たらシンプルに暮らせるようになるよ!、なんていう説教臭いことはいっさいなく。ただモノへの見方は変わる。
ところで冷蔵庫。日本からはちょっと信じられない。いろいろ。冷蔵庫について驚きの数々。
冷蔵庫も倉庫に預けている。自分たちで持って帰ってくる。ぐいぐい運んで設置したりするし。小さい冷蔵庫もがしがし運ぶし、粗大ゴミコンテナにぶちこむし。おーまいがっ。
冷蔵庫はシンプル。日本の家庭用の冷蔵庫をみたら驚かれそう。
さすがノキアの国。 スマホ(iPhone)とPCとWi-Fiは何はともあれ大事か な。監督はいま30歳。
来日したときの写真をみるとぷっくりしているけど、映画のなかでは、兄弟そろってモデルか?、なややイケメン。友人さんたちは北欧の人っぽい。ファッションがベーシックだけど、おしゃれ。フィンランド名物赤ちゃんボックスもでてくる。郊外の自然の多いシーンがさりげなくて良い。いとこの男の子としゃべるシーン、なんだかおしゃれ。
フィンランドがアイスホッケーでワールドチャンピオンになってヒャッホーー!、なシーンもあり。クリスマスは赤とゴールドがとてもとても洗練されて美しい。
最近モノを捨てなきゃ、減らさなきゃとちょっとうなされているような状態が続いているがこの映画を観て、そればかりの話じゃないなと思った。
ものすごくモノが少ない生活を、いつかするかもしれないが、いまはそうじゃない。でもモノは減らしたいし、減らさなければならない。それは、大切にしたいモノを大切にするため。モノが氾濫して大事なものも埋もれている。
しかし映画の中の「モノが多すぎ」な描写、日本人が思う「モノが多すぎ」からするとかけ離れた少なさだった。そもそも部屋の面積が違うし。持っているモノも、デザインなどセンスがよいものが多いし。もともとそういうモノを選択して持っている人だったのだろう。「新のモノが多いとはこれだよ」と見せびらかしたくなる。
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